ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

ソースが、パスタが、いや、塩が

 むしろ塩こそがわたしのほしかったものだったのではないだろうか。

 話は、数日前に遡る。肺と関節と筋肉が、だんだんとお互いに足を引っ張り合って体調を崩す感じの病気に罹っているわたしは、がんばって自転車を漕いで、いや、自転車を漕ぐのをがんばりすぎた。その結果、疲労が確実に蓄積し、熱を出し、回復に比較的長時間の睡眠を要する状態に陥った。寝ていること自体は楽でいいのだが、その合間に、家族の生命維持に必要な三食の提供を休むわけにはいかず、外注するにも限度があるので、ときどき起き上がって調理はしていた。皿も洗った。しかし、自分の食事は思い切って省いた。理由は、筋肉と同じように消化器も休ませたほうが回復が早いと、この年になってやっと自分の身体の取り扱いかたがわかってきたからだ。知らなかったから、むかしは疲れると、焼肉とか食べにいってしまっていたことよ。まあ、いまよりずっと若い頃のことだから、それでもよかったのか。

 昼は、好きなものを食べても食べなくてもよいと思っていたが、ふと台所にのこり2袋残ったレトルトのパスタソースが目を惹いた。Amazonで取り寄せたのは私自身だけど、まだ少しも味わったことがない。パッケージの写真、なんともおいしそうだ。

スパゲッティ茹でてソース温めて盛って掛けてチーズ振って

 実は、振るものかどうか怪しい粉チーズを振る前に、海水塩をひとつまみ、ぱらりと麺の上に振った。いつもは節塩好みの調理姿勢をとっているが、ときどきわたしはとても塩を食べたくなる。塩だけ嘗めるのはさすがに味気ないので、あればトマトの半切りなどに塩を置いてがぶりといくが、ないときには料理に振る。

 熱冷ましの利尿効果との関係は、いまだ不明である。