ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

玄米を五分搗き程度に精米してみた

 目下、生協さんの宅配で買った玄米をやや多めに蓄えている。今朝、最後に残った精白米2合を炊いたので、次に定期購入の精白米5kgが届くまで、この玄米をそのまま、あるいは、ある程度搗いて、日々の主食としなければならない。

 精米機能のついたフードプロセッサを数ヶ月前に購入してはいた。ただし、精米機能を除けば、ほぼ同じ容量のフードプロセッサはすでに家にあるので、用があるときは、専らそればかりを使用していた。

 なんとなく新しいフードプロセッサに手が伸びなかったのには、それなりに理由がある。取扱説明書の文章が、おもに、日本語の用法において、馴染みの薄いタイプのものなのだ。かりにも日本で何千円かする電化製品を売ろうとするならば、せめて一度はネイティブの日本人に添削してもらったほうがいいのではないかと感じた。そして、あえて簡単な自動翻訳をしただけの文章を取扱説明書に載せて省みないのは、もう日本の消費者やマーケットが売り手にとってそれほど魅力的でもなくなったからだと思った。アジアから日本に来て、高い炊飯器をたくさん大きなキャリーケースに詰めて持って帰る人たちが住む国にとって、わりと安価なフードプロセッサを買う層の日本人(つまり、わたしだ。)は、なんとか意味の通じる取扱説明書でも熟読して怪我をしないように弊社の製品をせいぜい長くご愛用くださいねというわけだ。

 そういうわけで、しばらく新しい精米機能付きフードプロセッサは、台所の調理台に置かれて、毎日眺められるだけの存在だった。

 でも、きょうはとうとう玄米に手を出さなくてはいけない状況になり、わたしひとりなら玄米のままでも炊くけれども、家族のために少しめしを柔らかくしようと、玄米をカゴのなかに納めて、高速で回る羽根が米の表皮を削るのを斜め上から眺めていた。出た糠は、新しい種のために整えられていたプランターの土に混ぜた。玄米3合分の五分搗きなので、糠といってもごく少ししか出ない。

ガクアジサイというものだろうか