ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

『沈黙のパレード』

 画面に、上杉景勝井伊直虎と、坂本龍馬をそれぞれNHK大河で演じた俳優さんが居並んでいて、でもちゃんと現代劇になっているの、当たり前だけどよかった。「きのう何食べた」でも、こういう見方をすることがあって、山本勘助山本覚馬土方歳三と、磯村勇斗さんが焼肉を食べているところに、牧の方がやってきて、というように2020年の正月スペシャルを見返していた。

 それはともかく、磯村勇斗さんも、『月』という映画で、たいへんな難役をうまくこなされたようで、これからはひと味違ったジルベールとして鑑賞できそうです。

 さて、この『沈黙のパレード』は、昨年の公開で、観たい、観よう、観たかったなあの三段活用で過ぎたので、アマゾンプライムで観られるとわかって、けっこう早めに観た。温かい家庭、地域の仲間、才能を見いだされた少女が出てくるあたり、なんとなく宮部みゆきさんの深川あたりを舞台にした群像劇の始まりのようで、かえってどんな悲劇の幕開けだとぞくぞくする。逮捕から起訴段階、公判を経て無罪の確定判決を得るまで黙秘を貫く元被告という存在があって、彼とルームシェアをする元同僚が酒向芳さんで、この人は、『青天を衝け』の酷薄な代官を演じたこともあり、まあ、あとはどうぞ本編をご覧下さい。