ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

少しだけ気が収まってきたかのような

 先週の木曜の定期通院で、ステロイド剤が減薬された。再燃症状を叩くために一時的にけっこうがんばって増量されたので、食欲が増進し、睡眠が浅くなり、特定の音に過敏になり、と誰にでも多かれ少なかれ出るような副反応が数十日続いていた。

 今回の減薬から5日が経過したが、食欲は落ち着き、まあまあ続けて眠れて、そして特定の音にもあまり反応しないようになった。体内の炎症を鎮めるためにはステロイド剤はすぐれた薬だけど、けっこう困った副反応もあるものである。

 まったく関係ない話がここから始まるわけだけど、この住宅の中庭で、夏休みのような長期休暇でもないのに、しばしば平日の午前中からふたりで遊んでいるきょうだいがいた。ときには、未就学の年頃の女の子と3人、それなりに賑やかに過ごすこともあった。なにかの事情で学校に行かないこどもたちなのだろうかとかれらの声がするときにはときどき視線をくれていたのだが、あるとき、まるで「捕り物」のような短い騒動があって、上のきょうだいふたりが、学校その他の公務員的な人たちに車で連れて行かれることになった。それが半月ほど前のことで、以来、少なくとも平日の午前中には、中庭でこどもの姿を見掛けない。

 以前に暮らしていた東京のはずれの住宅では、中庭は敷地内の区立保育園の運動場であり、インド人その他の南アジアの人々の青空社交場であり、こどもたちが2DKの自宅をはみ出してともに育つ場であった。引き換え、この住宅は、もう十分に老いてしずかで、だからなおさらあの小さいきょうだいの朝から自由でさびしく遊ぶ様子が目に付いたのだとは思う。

みかん