ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

弱ってきたりんごを一気にたくさん食べる

 およそ2週間に1回、大きいものならば5個、小さければ8個ほど、生協の宅配でりんごが届くようにしている。

 ところで、このごろ、ステロイド剤増量の副反応で、わたしの口腔内がだいたいまっしろになって堅いものや刺激物の摂取にやや難ありの状態が続いている。歯と歯茎と、もろもろとした状態になった粘膜をさっときれいにして、アムホテリシンBシロップを1mlずつ垂らしておとなしくしているのが関の山で。ステロイドの量が減っていけばいずれは治るのは十年前にすでに経験している。

 そうこうしているあいだに、りんごがだんだん古くなっていった。大きいのも小さいのも冷蔵庫に避難させて、できるだけ時間を遅らせようとしているが、わたし自身がりんごを櫛切りにして咀嚼して食べる気分から遠い口の中の人になってしまった。

 そこで、りんごを1個か2個、フードプロセッサに掛け、低脂肪ヨーグルトと一緒に食べてみることにした。これが、旨い。弱った口腔内にも釣られて咳が多くなった喉にも優しく、滅法、甘い。りんごをかみ砕くという自分の顎と歯の仕事を、フードプロセッサのモーターとブレードに代行させているわけだけど、かれら過たずりんごのいいところを上手に引き出してくれた。

 ちなみに、現在、国内で、咳止め薬や痰切り薬が不足しているというのはほんとうで、シートで処方されていた商品名メジコン15mgが、錠剤の分包になり、ついには散剤の分包になった。手持ちに余裕のあるときは、処方しないでくださいなどとお願いしているけれど、この手元の散剤が心細くなったら、次はどんな剤型であろうともだしてもらわなくてはいけない。