ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

ふたたびココイチのカツカレーが食べられるようになるまで

 2012年の秋口から始まった不調は、翌2013年の初頭に至って顕著なものとなった。おもに複数の近医の「誤診」が重なって総合病院への受診が遅れ、同年5月になってやっとほとんど即日入院ということになった。不調の内容は、寝たきりになって食事が取れないというもので、血液検査の結果を1回か2回、きちんと確認していれば、そこまで悪化しなかったかもしれない。でも、それぞれの「誤診」は、たとえば法的に責任を追及できる深度かというとそれほどではなく、ちゃんとした医療機関にどの段階で掛かるかというのは患者本人の見識に負うところが大きい。そしてわたしは、総合病院に掛かった経験はほとんどなかったこともあり、受診が遅れた。

 そのころには、もうココイチのカレーなど二口も食べられないようになっていた。

 動けない食べられないようにまでなるにはいろいろ理由があって、6月には全身麻酔の手術も受けた。やや長めの入院は、そこから合計で3回あって、合間に化学療法の短期入院が何回も。2014年の12月からだいたい自宅で続けて寝られるようになった。

 そのころには、ぼちぼちココイチも食べられるようになった。わたしのココイチのオーダーとしては、ごはんは200gぐらいでカレーソースはときどきビーフ、辛さは以前は5辛程度だったけどいまは2辛程度が多い。上に手仕込のカツを載せることもあれば、ふつうのロースカツやチキンカツを選ぶこともある。福神漬はあったりなかったりするけれど、たまに別料金のらっきょうを注文してがりがり齧りながらカレーと食べることもある。

 ココイチが好きなのは、以前の勤務先の近くに店舗があって、昼食や仕事帰りに軽く食べて帰っていたからというのもある。店内の匂いは、南インド料理の専門店とはかなり違うし、C&Cのようなカレーショップとはわりと近い感じもするけど、サンマルコとはどちらかというとかなり離れている。もちろん家庭のカレーとも似ていない。あえていえば、町場というか娑婆のかおりがする。

 近頃、ソラリで読んだ青空文庫

www.aozora.gr.jp

 仮寓のある伏見稲荷から東福寺を経て四条のあたりまで歩いて遊びに出ていくという、健康なんだか不健康なんだかわからない、戦前の安吾の実体験なのだろうか。タイトルが気に入らないと本人が書いていたけれど、結局、『古都』のままだ。

右から三体は仙台うみの杜水族館から連れ帰ったばかり

 きょうは、いまだ食べたことのない「サムギョプサル」を焼いてくるんで食べるらしいです。あたまの半分は熱烈に食べたがっているけど、もう半分は無理だろうと早くも白旗の気配。