ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

繁文縟礼とまではいかなくても愛想よしは

 愛想よしは、少なくともそれだけでは疎まれるものではないだろうけど、もとより誰もが明るい爽やかさんである必要はないですね。

 きのうのエントリに関連して、「それはありがたく思っていないからアリガトウといわないのでは」というコメントがなんとなく漂ってきたので、まあそれが標準的な一般人の通常の読み方に基づく判断だわなと一応、納得。ふつう以上の人がふつう以上の精度でもって読んでくれる分には、なんの恐怖もない。

 またベーコンを作ろうと、豚バラブロックを買っておいたのだけど、餃子を包むにあたってラーメンも食べさせたくなったので、豚の角煮に目的変更。圧力鍋についてきたレシピを確認すると、もうまったくきれいに作り方を忘れていた。

 まず、水1リットルに葱の青い部分、生姜スライスを足して、豚バラブロックを15分間、加圧する。冷めたら煮汁を捨てて、肉を一口大に切り、水1カップと調味料類を入れた中で10分加圧して、蓋が開けられるようになったらさいごに5分間鍋を揺らしながら煮詰める。だいたいこれだけで、調味料類と煮るときに、固ゆで卵を3個入れた。

 昼の牡蠣めしとか、夜の餃子とか、雨降りの日曜日に台所で小さな作業を繰り返しているうちに、NHK杯(録画)も棋王戦も結着がついてしまい、21時ごろには布団に入ってしまった。

 

 

 おそらく団塊の世代あたりの人々は、同世代間の競争も熾烈であったろうし、上の世代からは礼儀正しく規律を墨守することを求められ、役所や企業、社宅や地域共同体において、内心はどうあれ、波風立てずにやってきたのだろう。そして、いよいよ自分たちが長上と敬われるべき齢に達したとき、社会の各所における年功序列システムはもはや崩壊し、「当然の礼儀」として弁えられていた諸々が風に吹き飛ばされていて、これまでの自分たちの我慢はいったいなんだったのと呆然としているところではないかというのは、すでに人口に膾炙したはなしである。