ぴょん記

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『ピータールー マンチェスターの悲劇』

gaga.ne.jp

 この映画では、200年前の、マンチェスターでの屋外集会に参加した丸腰の国民に、武装した正規軍と義勇軍とが襲いかかり、死者及び負傷者を出した事件が155分で一気に描写される。この件に限らず、30年前の天安門事件だって、いまこのときの香港だって、指揮系統が確立して武装さえしている軍や警察に対して、国民はあまりに脆い。いったい、肉体に、殴る、刺す、斬り付けるといった暴力が加えられても、なお、家族が傷ついたり死んだりしても、さらに、権力に対して自分たちの固有の権利を主張する勇気が確実に残るものだろうか。

 役者さんはもちろん、その役者さんたちが19世紀初頭の人として身に纏うコスチューム、実によくできていて*1、男性の上着のボタン穴の縢り、女性の頭巾の質素な拵えなど、ぜひ見てほしい。

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青いのはこんな色

 

*1:それは、映画のあとのピーター・バラカンさんとのトークショー町山広美さんも指摘されていた。