ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

ここはコンクリートの箱だから

 このごろ住まいの公営住宅で変わったことが幾つかある。

 

  • お互いの住戸のテレビの音声や人の話し声など、ほとんど聞こえない構造なのだが、深夜、壁越しに南米系かなにかの音楽が大音量で流れてきて、その上にけっして上手とはいえない歌声とギターの音色が被せられる。それが頻繁に起こる。
  • 深夜2時ごろにどこかの住戸に帰宅する人がいて、その住戸がドアの金具を一部取り外しているためにドアの閉まる音が大きく響く。その後、風呂その他の生活音が響くのだろうか、その住戸の近くの部屋から木槌か金槌で壁やドアを叩く音が続く。ほぼ毎晩、物騒である。
  • エントランスのオートロック機能をも利用する「鬼ごっこ」を春休みの小学生らが敢行。一部、重い金属製ドアになっている箇所があり、お味噌にされながらついて歩いている幼稚園児が小さな指を挟まないかとみていてひやひやした。せめて本人には、「指、挟んだらすごく痛いよ。」というべきだった。
  • 警察の人が報告書を作るために住民から話をきいているのをしばしば見掛ける。

 この界隈の雰囲気がだんだん物騒になってきているのは、それぞれ遠慮し合いながら暮らしていた従前のそれと比べて、たしかに明らかなのだが、賃貸人であるURに、それぞれの賃借人に住戸を貸して共用部分の管理を行うことが主たる目的である事業体に、いったいなにができるというのか。