ぴょん記

寒いのは好き、そして春も待ち遠しい

這うようにしてなんとか西に向かう

 熱中症予防のために、水分と休息をたっぷり取りましょうといわれる。しかし、6日の午後から胃腸の状態が常ならぬさまであったわたしは、7日の早朝から出かけるに際して、身体の中から、なかんずくは胃腸から水分を抜いておかねばならなかった。ふだん油断をすると朝から昼過ぎまで350mlのマグカップ8分目のハーブティで過ごすことさえあるわたしには、意識して水分をこらえるのはそれほど難しくはない。問題は、わたしの身体が、夏の暑さの前に水抜きで過ごせるかどうかである。

 東京駅まではタクシーで行き、そこからは、のぞみ号で2時間と少し。夜中に2回、手洗いに立って身体中の水気は徐々に抜けていって腹痛もしない。しかし、油断してはならない。夏の街には、かき氷だのフラペチーノだの、胃腸を冷やしつつ水分を補う誘惑がたくさん転がっている。所用をこなしているうちに、だんだん手足も軽く痺れてくるのだが、そして、膝も満足に上がらないようになってきたのだが、お腹を壊すという事態が発生しても困らない環境下にないものだから、水気を殆どとってはいけないと何かがわたしに命じる。

 京都国立近代美術館から、府立図書館の前を横切って、ロームシアターの1階に入っているスターバックスに行って帰るだけでそれぞれ1回ずつ休憩したし、変な汗を搔きすぎて、帰りの新幹線の車内では、ブランケットを広げてがたがた震えもした。

 

 

 

 鏑木清方展は、3階にエレベータで上がったあと、観覧者が多すぎると思って、早々に全展示を丹念に観ることをあきらめた。学習研究社が出していた日本の古典の所載作品では、上村松園のものに次いで好きだった記憶がある。今回、築地明石町を遠目に眺めることができたので、それはそれでよかった。

 本郷竜岡門のあたりに住まわれていた時代もあったのだなあ。