ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

熊本県で線状降水帯が発生したのだとか

 3日月曜のお昼のNHKニュースで、雨の上がった田舎の川を泥水がまるで生き物のように跳ねたり潜ったりしながら下っていく映像が映った。地震や水害で近年だけでも何度も崩された野山と人の生活がまた危険に晒されている。国道に架けられた橋が落ちたり、これから伸びて結実のときを迎えようとしている水田に土砂が流入したり、これを書いているのは3日の夜だけども、どうか被害が少しでも減りますようにと願う。

 きょうもなんとなく暑かったけれど、山梨の桃や山形の桜桃を少しずつ食べたり、玄米を1合ずつ搗いて9分搗きに仕上げたりした。うちの精米機能のある新しいフードプロセッサはとにかく小さいので、玄米は1合ずつでしか精米しては「いけない」。1合5分とか2合とか、そういう量で搗こうとすると3分搗きが限界である。3分搗きではうちの家族には喜ばれない。わたしは、顎も歯も弱いけれど、玄米そのままでもなんとなく食べてしまうのだが、それを人にまで強要できない。ごはんは、消化のよいほうがもとより好ましいものだろう。

 米も野菜も魚も肉も、あとは火を通して若干調味するだけで食べられるかたちで勝手口に届く。それを当たり前のように思っているけれども、届けられる時間から逆算して、数日前に産地を出荷され、数ヶ月前に育て始められ、数年以上前から圃場や飼育施設が整備されたからこそ、きょうの夕餉の材となって、老いた身体を養う献立になるのである。整えて待っていてくれた人のありがたさを忘れたくはない。

 

 たまに買って、自分の家事を見直すきっかけにします。