朔日であるので、日付が変わるあたりで自分の手の及ぶ限りのカレンダーのページを９月のものに切り替えた。空きスペースで七十二候について説明しているものがあり、五日をひとつの単位として一寸刻みに季節が移ろうのを昔の人は観察していたのだと思うと感慨深い。ゆったり構えているかのようにみえて、天と地との間には親から与えられた細い身体だけで立つわが身のために、実は眼光鋭く、恵みを齎し蓄えを剥ぐ自然の動きを見つめていたのだろう。
BUMP OF CHICKEN『邂逅』について、このスケール感はもしかして映画のテーマにも用いられているのではないかと気付いたら、やはり現在デジタル版で先行リリース中の『陰陽師０』の主題歌だった。
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陰陽師といえば、先週分の『光る君へ』の放送で、安倍晴明が亡くなった。いつのころからかその道の人々は陰陽師のなにがしがいつ世を去ったとは言わなくなったらしい。仏教でいう中有のあたりにある頃には、まだ確定的に死んでいるのではなく、いわば余後効のようなものが残っていて、「見ているぞ」という意味なのだろうか。式神を操り、鬼たちと交渉して、ときにあめつちを動かす術者ならば、自身が幽冥境を異にする死というインシデントはパーソナルなものにとどまらず、関係各署との連絡や、場合によってはシビアな駆け引きを行う時間が必要だったのかもしれない。とかね。
自宅からやや離れたところに、YDSがあるのだけど、そこでロイヤルブレッドの青いシールの貼られたカツサンド（１組だけ包まれた、わりとぺらっとした外観。）とか買ってお昼に食べるの、うれしい。
