イギリスの犯罪捜査ものに、『EXPO2ー爆発物処理班ー』というドラマシリーズがあって(ごめんなさい、WOWOWで観ています。)6回全部を今朝見終わった。ある場所に予め隠し置いたり、移動する人間の身体に固定したりした爆発物による従来型のテロに加え、作中には、火薬を仕込んでおいて特定のコードを受信した際に筐体そのものが爆発するモバイル機器が幾つも出てくる。ドラマ自体が2024年のリリースであるから、現在、中東で起こっている大規模な民生品によるテロ行為をほぼリアルタイムで描いているのは考えられることだとしても、しかしそれにしてもなお、自分の領域内深くに置いて頼りにしているガジェットの爆発で命を落とす人間の柔らかさ命のはかなさを思うと、いたたまれない。
ドラマ自体は、1と同様に、爆弾処理の専門職の人が公私ともにぎりぎりまで追い詰められて、「でも大丈夫!!」と知恵と勇気ですべてを吹き飛ばすまで疾走するストーリー。途中、その人の両親が父親も母親も根は善人なのだろうけど、老いと不幸に苛まれてよれよれになり、ついつい頼みの綱の娘にきつく当たってしまう描写がリアルで、貧困を伴わないプレ5080問題の変型を見せられているようだった。