人様に宛てて出す手紙や自分用の覚書きの類は、手帳や日記も含めて万年筆で書くことが多い。シャープペンシルやボールペンではうまく書けないので、水に濡れたら滲むという危険をあえて冒して水性インクの万年筆を好んで用いている。
その万年筆、ふだんのインクは、ブルーブラック。堅い先に書簡をしたためる場合などには、百歩譲って、黒で。だから、パイロットのブルーブラックと黒のカートリッジは、切らさないように心がけていた。
切らさないように心がけたはいいが、机の真下の平たい抽斗からは、出るわ出るわ2本とか3本とか中途半端にカートリッジの残った小さなハコが。なかには10年以上の年月を閲したものもざらに存在し、そういうのの中にはさすがに変質しているのもある。
今年は、ブルーブラックよりさらに淡いブルーのインクと、キャップが水色のkakunoを買って、薄い文字で暑さをしのごうと目論んでみた。だいたい8月14日から9月20日までの一ヶ月強の間、ブルーインクで過ごしていたようだ。それ以降は、ブルーブラック中心に戻した。水色kakunoは、いま入っているブルーのインクが尽きるまで書いて、あとはきれいにペン先を洗って、来年の夏まで待機してもらおう。来年は、もうちょっと早くから使う。
飲み物では、サントリーの「好烏龍」が発売開始されるのを心待ちにしていたけれど、結局、同じものは今年は出なかった。ライチ入りも同じじゃないし。
結局、9月に入ってから平和堂系列のフレンドマートで捕獲した、下の飲料が販売終了をアナウンスされた好烏龍にちょっと近いかなという感じだった。紅茶ベースだけど。
文字化けしているけど、「トロピカルティーTEA」という、果汁割合が15パーセントの飲料。
万年筆と飲料の話のあとの付けたりみたいだけど、今年の夏は、卓上扇とお友達だったので、皮膚が少し乾燥した。
ちふれさんのオールインワンのジェルを風呂上がりの顔に少量のせて軽くすりこみ、でもまたすぐ汗になってそうしたらすぐに水で洗い流し、を繰り返して、よくぞこの涼しくなる時期まで生き延びたと、暑さに苦しんだすべてのいのちとともにわれを讃えたい。
今週のお題「夏の思い出」