昨日の昼のこと。シャトルシェフの、味噌汁なら20人前くらいは拵えられそうなのにお湯を沸かしながら、人参、油揚げ、大根、牛蒡に椎茸をどんどん刻んで鍋に下ろしていった。豚肉は、冷凍のバラ凍結で上小間肉があったので、それを半分ほどそのまま。大吟醸少しと塩で味付け。吸い口は赤葱。里芋の一回り大きい芋や蒟蒻も加えようかと思ったけれど、とりあえずはやめた。卓上で醤油で香りと塩気を加え、温もる汁ではあるが、豚汁とも巻繊汁とも名の付かないものが出来上がった。結局そのまま、昼夜各自3杯ずつ啜った。
5年半前に2巻まで読んでそのままになっていたのを5巻まで読み通した。ボーイズラブなのか家族史的なものなのか、この作家独特の醒めて透徹した眼差しと、人間に対する温かい思いやりが共存する空気が奇妙に安定してずっと続く作品。自分もそうだけど、けっこう年のいった女が、15歳の少年と24歳の青年との間に生まれる恋のようななにかを眺めて、いったいどんな感慨を抱くものなんでしょうね、一般的に。
夜中に読んだ巻に、あのジェーン・グレイが出てきた。エリザベス1世の弟王が亡くなった直後に担ぎ出された悲劇の娘。