ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

着たけど解いた/『樅ノ木は残った』

 年末年始に熱心に編んでいた小さいカーディガン、机に向かうときに2日ほど着ていたけれども、家で着るにも、心持ち、重い。この先しばしば着るかともし聞かれたならばそれほど着ないと答えると思われたので、一旦毛糸の状態に戻すことにした。脇を綴じた部分を外して、あとは糸を繰るだけでもとの毛糸玉に戻った。腹巻帽子とか、簡易なショールとか、そういうのに直そう。

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また解いた

 きのう青空文庫のリストを見ていたら、山本周五郎『樅ノ木は残った』があった。新潮文庫では、たしか三分冊、わたしはリアルタイムでNHK大河ドラマの同作を観た世代ではないので、文字から入った。これは、あの政宗の、次の次の世代の仙台藩の老職たちが、幕府にとっては北の最大の脅威である伊達家をすさまじい力で押さえつけようとする者たちに向かって、懸命に立ち向かっていくものがたりである。序盤、島原の乱から少し経ったころの、趣味のよい江戸の暮らしも描写されている。なにしろ主人公の原田甲斐は、船岡の館主。いずれは家老に進むことが約束されている大身の侍である。

 学生のときと、中年になってから、いずれも文庫本で読んだけれども、なつかしくてダウンロードした。以前に読んだ2度との違いは、そのあと実際に仙台を訪れたことで、高等裁判所の脇を通ってお城の門のそばをバスで通り過ぎただけだったけど、いったいあの急坂を江戸時代の侍たちは、毎日何時間くらいかけて上り下りしたことだろう。それとももっと緩やかな登城ルートがあるのかな。