ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

ふるえる花冷えの曇り日

 今朝は、はなから寒さを感じつつ、しばらく机に向かって、小一時間、どうにもならない痺れるような冷たさを身体に染みつかせてから、おもむろに靴下を履いてショールを巻いた。

 「過大な心理的負担」と数日前に書いた事柄は、なんとか今回は破綻を回避することができた。それはほんとうにありがたいことだけど、まだ一度悴んだ心は容易にはもとに戻らない。頭のなかで分泌されるという、かろうじて正気を保たせている成分が、もう少し経たないと十分な量にならない。もともと鬱の気が強いほうだから、並の人の普通のレベルなど望むべくもない。その半分の、そのまた半分くらいでいいから、清明で心愉しい気分になれれば御の字である。

 ウサギ所生の子が、これはアラブのウマのように頑丈で大きいらしいのだけど、昨夜、電話をくれて、双方で、しばらくぐーふぐーふと唸っていた。母親のウサギのほうは声が嗄れていて、どうしたのかと尋ねたら、しばらく声を限りに歌っていたのだという。

 すっかり元気がなかったここ数日は、じつは仕事の進行のほうも大幅に停滞していて、やっと先ほど納品したところだ。こんなことではいけないと思う。私的な感情とは別のところで、冷静に仕事に取り組むことができるというのが、だいたいにおいて鉄面皮なわたしに求められている役割だ。でも、実際は、わたしの殻の内側は柔らかくて脆い。いや、殻じゃない。本質は、ぼろぼろになりながらそれでも氷の海の下の方を漂ってなお生きている年古りたメガマウスのような感じなのに。

 

  4巻完結の予定が、もう1巻増えそうというツイッターでのうれしいアナウンスがあった。

 

ねこの小児科医ローベルト

ねこの小児科医ローベルト