ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

漂流するように日を送る

 ただし、差し迫った問題として安全に眠る場所が失われ、湿り気や寒さ、極端な暑さや渇きから身を守る術をもたなかったら、『まるで漂うように』などと悠長なことは口にできないものだろう。

 閉塞感、どこかの夜の底に転がる瓶や函に詰められたような窮屈さから、流離の天涯に思いを致すだけで、それがいい気なものであることと、自分の真正の心境であることとは矛盾しない。寄る辺のない不安な気持ちであることには変わりはない。

 大人なので、なかなか実際には口にしないけれども。

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たまごのかたちの短い毛糸