ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

鞄の中にあるといいもの

今週のお題「カバンの中身」

 

 たぶん、加藤ゑみ子さんの御著書だったと思うのですが、外出するとき、とくに出先で人と待ち合わせるときには約束の時刻よりも若干早めに着くことももちろん大切だけど、なにかの都合で先方が遅れるようなことがあったときに、愉快でない顔をして相手を迎えなくてすむよう、文庫本なり何事かメモできる手帳なり、そういう道具をバッグに忍ばせていくとよいですね、という趣旨のことがありました。

 それが書かれたのは、スマートフォンはもちろん、携帯電話もそれほどは普及していないころと思しく、わたしはときどき家の新聞を持ち出しては電車の中で小さく畳んだのを折り返し折り返し読んだりしていたものですが、まあ、ふつうは、文庫本か新書本、それから単語ノートとかが、以前は自分を退屈させないためのお供でした。

 

 

 もっとも、わたし、お嬢さまというよりは、お象さまのように、自分の好みで緩急つけた動きができればそちらのほうが都合がよいのですが。