ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

ずっと寝たきりで鶏だけは焼いた土曜日

 朝、いつもより30分遅く起きて、5分で味噌汁を捏ち上げる。粉末のいりこだしで賽の目のお豆腐を温め、いずれも即席味噌汁の、長ねぎの味噌汁の具と小松菜の味噌汁の具を加え、さらにわかめや麩のフリーズドライを鍋の中で大きく膨らませながら、愛媛の味噌と長野の味噌を合わせた味噌を溶いた。ごはんはタイマーで炊けていたので大丈夫。

 隙あらば眠ろうと身体が動くのを拒絶していた。それでも洗わねばならない茶碗は溜まってくるし、洗えば指紋が飛び、iPadは持ち主を認識しなくなる。やんぬるかなと毛布を被って筋肉の痛みを怺えるけれど、23日夜に解凍を始めて、24日朝に調味液に漬け込んだ丸鶏1羽分の処遇に思いを致さねばならない。

 おもえば、この丸鶏は、10月のうちに予約されたもので、ほぼ全身をうちのものたちに食べられるべき運命を生きてきた個体である。部分で買って食べる畜肉も、丸ごと頭からがぶりといただく魚の干物も、流転の過程で食べられて消化吸収排泄されることに違いはないけれど、とりわけこの丸鶏は、おいしくいただくべきものである。

 お昼は、出前館経由で取り寄せた銀のさらさんの巻物などで済ませて、食後、また寝た。15時にようやく観念して台所に立ち、よく拭いた丸鶏をにんにくを詰めて、オーブンにセットした。1時間で焼ける予定だったが、結局、1時間半以上オーブンに滞在させることになった。

 鶏もおいしかったし、ケーキもよかった。洗い物がけっこうあったし、また指紋が危うくなってiPadにわたしだとわかってもらえなかったけれど、無事に一日が過ぎた。