リクルート社系の予約サイトを利用して、美容室の予約を取るのはわたしだけど、カットとヘアマニキュアをしてもらうのは、家族の者。お店の売り上げには一円も貢献しない、ただの付添なので、施術中は心持ち少しだけ小さくなって、いつも1時間半ほどの時間を読書や仕事の資料読みをして過ごしている。
きょうは、カール・ポパーの続きを読んでいた。読んだ100ページ弱がずっと、『どうしてプラトンは、「そっちの方向」に行っちゃったのか』についてで、あえて忖度しない若い力を脅威に感じるところなど、大学紛争と当時のアテネに共通してたのかななどとちらりと考えた。メモをとらずに読んだので、またいろいろ落としてしまいそうだ。
よく人が髪をやってもらっている間、本を読んでずっとおとなしくしていられるわねえと当の本人はのどかにいうが、わたしにすれば90分間、髪と地肌を洗われてカットされて染められてまた洗われて乾かされてというほうが、よほど忍耐力があるように思う。
