ツイッターの相互フォローのユーザーさんの中に、小中学生以下のお嬢さんがいるお母さんが何人かおいでです。そのあたりから時折、これからはますます、うちの娘が家の外のトイレや温浴施設等、プール等の更衣室を安心して使えないようになるだろう、との声が聞こえることがあります。
いつものブログとは異なり、きょうのエントリは、敬体、つまり、「です・ます」体で綴ろうと思います。これは、わたしの伝えたいという欲望がより強いことの表れです。
さて、そのように、比較的幼い年齢の娘さんをもつお母さんが憂慮するのは、「自分の性自認は女性なので、女性用のトイレや温浴施設等、更衣室を使います」と明示して、あるいは黙示のうちに、トイレ、温浴施設等、更衣室に入り込む、トランス女性を騙る者が現れることが大きいようです。ある人が、真実、トランス女性なのか騙りなのかは、施設のスタッフや他の利用客が、少なくとも一目で見分けることは難しいでしょう。
もっとも、トランス女性であるけれども外性器は男性である人については、問題はさらに入り組んできます。騙りではなく、ほんとうに女性としての心をもっている人に対して、身体の造りゆえに女性用のトイレ、温浴施設等、プール等の更衣室は、男性用に回ってくださいとお願いするのは、心苦しいことです。でも、上に述べたように、トランス女性と騙りとは、「少なくとも一目で見分けることは難しい」のです。
比較的幼い年齢の娘が、自分の目の届かないところで、下着を下ろしたり肌着を脱いだり、無防備な姿になるとき、その場に、脅威となるような「トランス女性を騙って入り込む者」を入り込ませたくないと願うお母さんたちの気持ちをトランスヘイトという一語で片付けるのは、相当にむごいと思います。
いずれ、お母さんたちもトランス女性たちも、そして若い世代の女の子も、安心して気持ちよく、家の外でのトイレ、お風呂、更衣室を使えるようになりますように。