ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

時間は静かに十月へと沈む

 「ガザ地区で」から始まるここ十日ほどの間の報道の内容を受け止めるのは、ほんとうにきつい。もともと物資の不足している土地で、水、電気、食糧が入ってこない中を、奄美大島くらいの面積の土地で北から南へ100万人が即時移動するという。その前段階で、この地域を実効支配する武装勢力が防空設備を無力化し、高い壁を越え、あるいはフェンスを壊して、ほとんど丸腰のイスラエル人をたくさん殺害したり、一部は人質に取ったりしているので、イスラエル世論も主戦のほうに大きく傾いている。

 日本は、国としては、アメリカ合衆国の寄騎なので、同じく同国の有力な寄騎であるイスラエルに与するものと見られている。それでも、この日本の国民であるわたしが、イスラエル人もガザ地区の人も同じようにこれ以上怪我を負ったり生命を失ったりせず、乾いた清潔な寝床を得て、水分と栄養分を必要なだけ摂って生き延びる方途を、なんとかして見つけられないかと望むのは、けっしておかしくないだろう。

 どうしたものだろうか。

鯖だって無事だからこそ食べられる