これまで使っていた電気オーブンは、庫内の容積がほぼ最小のものばかりで、直径20センチのケーキ型がやっと収まる程度のものだった。代々そのかたちだったのは、大きなオーブンを置くスペースはあっても、それは贅沢だというあたまが先に働いたからで、これは、調理のためには惜しいことをしたものだった。というのは、小さな電気オーブンは、たとえ一旦230℃に予熱したとしても、扉を開けて焼くものをしまうとその開閉だけでずいぶんと庫内の温度が下がってしまい、希望の230℃に戻るまで数分かかるからだ。高めに250℃に予熱したとしても、それより上はない。レバーを使ったパテを作ったときなど、他にも理由はあったのだろうが、厭な方向の生っぽさが残ってそのままでは食卓に出せず、形骸なきほどに施したリメイクののち、ようやく食べられたような気がする。
里芋を小口に切って電子レンジでしばらく蒸し、玉葱と鶏挽き肉と炒めて白味噌で味をつけてグラタン皿に盛ってチーズを散らしてオーブンで焼くというグラタンを日曜の昼にまた作った。白味噌で調味した段階で、フィリングにはほぼ火が通っているので、あとはチーズが溶けたり焼けたりするのを待てばいいだけの調理。白ワインとか加えるとこれまたおいしいんだろうなとか考えながら、焼き上がりを待っていた。
古川町商店街の東山駅の出口近くの八百屋さんで、城陽産の無花果を6個買って帰った。朝日新聞ドットコムの冷水さんのコラムで、ポテトサラダに無花果が添えられているのを見て、食べてみたいなと思っていたところだったので、そのうち試してみたい。
京いちにちで、大橋りささんのご紹介のレシピ。仕上げに大胆にのせるかつおぶしは、おいしいから、ぜひとも省略しないで。