もっとはやく気づけよということに尽きるのだが、不愉快なことが起こったとき、それが発生するについて用意されていたと思しき、因果関係の「因」の部分、つまり原因を探すことにわたしはヒトの平均よりもかなり多くの時間を費やしているらしい。そして、その探索は、必ずしも次回の失敗の回避に繋がらず、まるでひとつの嗜癖のように、過去を何千遍もトレースすることそのものが目的になってしまう。たぶん抽象化されたわたしの頭の中には多数回の繰り返された回顧のせいで刻まれた目立つ轍がたくさん走り、きょうやあしたのリソースを隙あらば食い潰そうと貪欲な重力井戸のように客引きを続けているのだろう。
食糧人類-Starving Anonymous-(6) (ヤンマガKCスペシャル)
- 作者: イナベカズ,水谷健吾,蔵石ユウ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/09/20
- メディア: コミック
- この商品を含むブログを見る
Kindle版のサムネイルがまだ出てこないので、物理版のほうで。『いや!それができるくらいなら、もっと別の方法でどうぞ。』と、唸ってしまう展開だけど、生物って、合理的な選択のみの結果として、繁栄するわけでもないですよね。