いま、使っている銀行口座は、20年以上前にアルバイト先が、『この銀行のここの支店で普通預金口座を作りなさい。』と、がちがちに指定してきたときに作った。そのアルバイトはしばらくして辞めてしまったけど、同じ口座へは、それからいくつもの雇用者、委託者からお金が振り込まれてきた。ところで、このたび、ある食品宅配のサービスを受けるにあたって、『U銀行かP銀行の普通預金口座からでないと引き落としができません。』と、小売業者さんのほうから金融機関を指定される事態に遭遇した。UにもPにも口座はない。前述の口座でなんとかならないかと思ったが、案の定、なんともならないようだったので、観念して窓口の予約をとって、平日の朝一番でP銀行の某支店へ出向いた。
所要時間は約30分です、と言われてカウンターに立たされたまま、早くも手続きが始まってしまった。担当の銀行員さんも起立したままだったので、5分は我慢したけれど、6分目でわたし実は足が不自由でと申告して、隣の椅子のブースに移してもらった。担当の彼女も、椅子に座ってくれた。個人的に消費する商品の決済には使うけれども、商取引のお金の遣り取りにあたってはこの口座を用いることはありません、などといろいろお約束をするところなど、20年前とは隔世の感です。
やっと口座が出来たので、帰り道のデイリーヤマザキで、店内調理のサンドイッチなどを買って帰った。むかし、秋葉原の和泉小学校の近くにけっこう大きめのデイリーヤマザキがあって、そこで調理パンを買って、しばらく歩いて書泉ブックタワーだったか、橋の近くのビルで漫画を買って帰るのが週末の楽しみだったのを思い出した。
