定期通院の翌日は、たいてい歩くのに使った筋肉がだらりとする。公共交通機関を使って、通院先の裏玄関直結で通っているのに、病院の中での移動がことのほか多く、iPhoneにも入っている歩数アプリによると、前日の木曜は7000歩ほど歩いていた。ふだんは歩くのは家の近辺をぐるぐる回る程度で、少し遠くにいくときは自転車だから、どう多めに見積もっても1日に歩くのは2000歩ぐらいなのだ。
身体が疲れてしまったので、調理と洗濯程度の家事のほかは、食事もせずに寝て過ごした。わたしは、だいたい7時間睡眠で足りるところ、そこを枉げて意識して10時間寝ると、驚くほど元気になると、この年になってはじめて気づいた。これまで寝る間を惜しんで、読み物を漁っていたものだから、こんな簡単なことを知らずにいたのだ。
睡眠の大切さは、親から友から学校で病院でさんざん説かれていたというのに。
