通院のたびに勝手に仕事場にさせていただいているコーヒー屋さんの店員さんが、帰りにコーヒー豆を買った際に、「来週にはまたあたらしい種類の豆が入りますからね。」と教えて下さった。年初ごろまでのしばらくの間、わたしは、一週間でも十日でも、コーヒーを飲まないとなれば飲まずに過ごすようになっていた。胃の具合がやや弱ったのもあるけれど、焙じ茶と煎茶、中国茶を交互にじゃぶじゃぶ飲むので、コーヒーを淹れるいとまがなかったのだ。それでも旅行に出て、毎朝ホテルのブッフェのマシンでエスプレッソを取り、町歩きの途中でカフェに入り、としているうちに、またコーヒーになんとなく親しむ日々が帰ってきた。一昨日は、去年の末に買ったイノダコーヒの赤いパックをやっと開封した。そのイノダコーヒさんから昨日、葉書がきていて、明日から期間限定のスペシャルコーヒーとして、コロンビア・カウカが売り出されるという。標高1700mくらいの土地でコーヒーが実をつけ、夜間の冷え込みが酸味と甘味を与えるのだという。きちんと淹れたらさぞおいしかろう。
ところで、昨日、ジュースやアルコール飲料で、「春限定」ということで、桃果汁をつかったものを立て続けにみた。たしかに桃の花は春のものだけど、実が熟すのは夏もその盛りを過ぎたころで、と口をぱくぱくさせたところで、みんなおいしいねえとごくごく飲んでしまって残りはしない。