先日、夕方のニュース番組のお天気コーナーで、若い女性が「この秋はじめて温かいコーヒーを飲みました。」と話していた。真夏の朝でも日盛りでも、コーヒーといえば熱いのしか飲まないわたしは、『なんだよう、若いから暑い間は、レイコーしか飲まないってのかよう。』と心のなかで呟きながら、台所に戻ったのだった。
さて、わたしは、わりとまずくなってもコーヒーを飲み干してしまうほうだ。このごろでは珍しく瓶入りのインスタントコーヒーも買った。フリーズドライの粒の量の加減をすっかり忘れてしまい、濃すぎるのとか薄すぎるのとか出来上がるけど、いちど机までもってきてしまえば、作り直すのがいやさに最後まで飲む。
ここで唐突に、まずいコーヒーについて考えを掘り下げる。以下は、インスタントではなく、豆を挽いた粉で淹れた、いわゆるレギュラーコーヒーについてであるが、ある種のコーヒーは、どうしてまずくなるのか。
- 豆や粉のもともとの質が悪い。
- 豆や粉がとても古くなっている。
- お湯が汚染されている。
- ポットやフィルター、カップが汚染されている。
- 中途半端な温度で淹れられている。
- 過度に雑な方法で淹れられている。
- 保温されすぎて煮詰まってしまっている。
- すっかり冷めてしまっている。
- 冷めたあとでさらに多くの時間が流れた。
- カップの上部の数ミリ分が蒸発している。
- 生活が逼迫している。
- 勤め先で怒られてばかりだ。
- 仕事で干され気味である。
- そもそも日本茶のほうが断然好きである。
- 日常的に妹に蹴られる。
- 豆が焙煎されすぎてカフェインが飛んでいる。
- 口直しのチョコレートを切らしていることを知っている。
あとは、なんだ。