ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

わたしの髪は直ぐではない

 ここ数日、右手でマウスを動かしながら、机に左の肘をついて手で自分の髪をがしゃがしゃ触る癖が舞い戻っていた。これを放置すると、指が触れるたびに地肌から脂に近い成分が分泌されるので、髪が重く感じられるようになる。どうにも頭と心がおもに閉塞感からダメージを負っているようで、だから髪をがしゃがしゃしてしまったのだろう。

 わたしの髪は、緩く巻いている。1メートル近くある髪が床に落ちると、たまにそれが直径0.3メートル弱の真円を描くことがある。その髪に白いものが混ざるようになり、染めたり軽く鋏ですいたり。そういう髪であり、また、似たような人生だったと感じることもある。

 北海道開拓に酷使された囚人たちを描いた作品。吉村昭の長い作家生活が残したものをときに味わいながら、残りの命を過ごしたい。