夕食のあと、食器を洗い終えたときに、ふと心づいて洗面台などをきれいにするために買い置きしている激落ちくんのキューブでマグカップについた茶渋をこすってみた。いつもは酸素系漂白剤できれいにしているのだけど、ほんの思いつきで。
わたしの手元にあるのは、もう少し立方体っぽくないサイズだけど、ともかくお湯で緩ませて何回か摩擦すると、マグカップの内側の側面や底面に付着していた染みがきれいになった。なぜか唇が当たる部分が汚れたままだった、20年ほど前のスターバックスのカップもすぐにきれいになった。
このごろ土鍋の蓋を落として割ったり、外出先でハンカチをなくしてしまったり、相次ぐ小さな失敗で凋んでいたこころが、すこしだけぱっと明るくなるようなうれしい発見だった。
毎朝、夜明け前に眺める槿の花の色が、婉にして楚であるのも大きな慰めであることも忘れずに書いとこう。
Kindle版がまもなく配信。最終巻だって。さびしいね。