ぴょん記

食べる、遊ぶ、学ぶ。

ドミグラスソースの缶なんてなかった

 牛スネ肉ブロック400gというのを買った。税込で1495円だ。これを8等分してビーフシチューを夕飯のために用意しようと思った。牛肉の繊維は、舞茸の出す酵素で分解されやすいことはせんに確かめていたので、舞茸を用意した。あとは、フルボディの高価でない赤ワインと、いつものじゃがたまにんじん。ふと振り返れば、ハッシュドビーフのハコに、固形ルーが2皿分しか残っていない。ウースターソースはあるけれど、ケチャップも、ふだん使わないので、ない。印刷して差し出されたレシピには、ドミグラスソースなんて書いてある。基本のトマトソースしか缶のソースは買わないのだ。缶に入ったソースは、茶色のも白いのも、いつもわりと高いので。

 15分間、赤ワインと舞茸と一緒に漬け込んだ肉を、圧力鍋の鍋底でオリーブオイルで炒めて、焼き目を付ける。そのあとほかの材料と一緒に煮込む。赤ワインが300mlで、水が500ml。じゃがたまにんじんはそれほど多くない。それぞれ2個2個半個ぐらい。加圧20分間。

 その間に、備蓄籠をみると、1人前のアラビアータソースのレトルトパウチがあったので、圧が抜けた鍋を開けたあと、それを2皿分のハッシュドビーフのルーと一緒に煮込んだ。圧力鍋は、肉の脂を外にしみ出させる力があるので、たったこれだけでもけっこうとろみが出た。

 今回、作ってみてわかったことは、わたしの頭の中で、牛肉の赤ワイン煮とビーフシチューのレシピが混ざって、前者が後者にすっかり併呑されたという事実だった。それにつけてもスプーンではなかなか切れない、ナイフとフォークで切り分けながらいただくという本式のビーフシチューは、牛のどの部分をどのくらい煮込むのだろうか。