だいたいの市販のカレールウの裏面には、根菜である「じゃがいも・たまねぎ・にんじん」の、いわゆる「じゃがたまにんじん」を使用することが推奨されていると思う。ただし、中には、これはビーフカレーソースに多いのだが、肉のほかは、たまねぎしか使わないというカレールウもある。それはそれとして、じゃがたまにんじんの量・割合は、作る人の手持ち野菜によって、微妙に、たまに大胆に変動することだろう。
うちのきのうのカレーソースは、じゃがいも中3個、人参中1本、そして、玉葱大2分の1個だった。いつもなら、玉葱中2個ぐらいは使うのに、玉葱が、大きいとはいえ、2分の1。これは、春先から続く玉葱の高騰と連動しているようなしていないような。というのは、うちが玉葱を生協で購入しているからだろう。
玉葱は、ふだんは生協で届けてもらう。低農薬のを選ぶこともあれば、そのあたりは拘らないときもある。冬の間は、3kgずつ、玉葱の傷みやすい温かい時期には1.5kgとか700gずつ買う。ここしばらくは、欠品や規格変更*1か何回かあった。5月13日に届いた新玉葱は、700gで税込257円。大きめのと小さいのとあわせて3個入っていた。町のスーパーマーケットと比較して、すごく安いということもないだろう。ただし、これは、「栽培期間中、化学合成農薬や化学肥料を使用していません。」という「あっぱれ育ち」というカテゴリーに入るらしい。すごいよね。ともかく、その3玉をここ1週間と少しで少しずつ使って、とうとう最後の1個になったので、半分を残すことにしたのだ。
玉葱が少ない分、じゃがいもは、心もち大きめにした。人参はいつもと同じ。
肉も、豚小間肉170gぐらいを一口大に切って、大きいほうの圧力鍋で根菜と一緒に力強く炒める。水を加え、塩と胡椒は、極力少なめにして、加圧8分。加圧が始まってから市販のカレールウを探すけれど、うまくしたもので、各種2皿分ずつの余りと、未開封の純カレー粉があった。
圧力鍋が開けられるようになったら、カレーソースになる汁を琺瑯鍋に移す。圧力鍋は、そのままお湯と洗剤少しで洗ってしまって、浸水させておいた無洗米を入れる。台所が圧力鍋とその蓋で占領されないように、カレーライスのときは、たいていカレーソース寸前までのを煮た圧力鍋を洗って、めしも炊いている。
玉葱というのは、皮と茎のついたまま軒下の風の通るところに吊しておき、カレーやシチューやポトフ、チキンライスに肉じゃがのたびにそっと引いておろしては、皮を剥いて洗ってざくざく刻むものだと思っていた。スーパーマーケットや生協の宅配で買うようになって久しいのに、心の中で、玉葱とはあいかわらず軒下の束、いつも手に入るものと意識されてきたのだ。
玉葱が、しばらくの間、少し不足するくらいならば、なんとか遣り過ごす。でも、それが、小麦や米ならば?なお、主人公は都市住民で、田舎の実家や農家の親戚はないものとする。
*1:希望したよりも少ない量目で届く。価格は少ないほうの価格に調整される。