先週の日向灘震源の大きめ地震以来、水と米が入手しづらくなった地域があると聞く。このうち水は、一本売りが手に入りにくいという話や、いやいやケース売りもなかなか欠品不足とか聞くけれども、お盆明けに物流がもとに戻れば改善していくのではないか。しかし、米は、早場米の出荷が始まったとはいうけれど、実は4月くらいから値上がりが続いており、銘柄も例年よりは限定されているとか。
上記記事の全文、16日6時少し前まで読めます。
記事中では、米不足の「遠因」として2023年の猛暑による米の収量不足と、訪日客の増加の二点を挙げる。では、輸出量はどうかというと、増加傾向にはあるようだ。
上のリンク中、「商業用の米の輸出数量等の推移」というPDFによれば、2022年から今年までの3年間、数量にして30パーセント弱の増加(2024年については1月から6月のデータに基づく。)が見られる。もっとも多くの日本米を輸入するのは、香港で、2023年でいうと11,301トン。もしかして多いのかなと思った中国は、同年526トン。EU全体では、同年2,253トン。米の収穫量全体は、2023年で7,165,000トンなので、米の輸出が直接的に現今の品不足を作出しているともいいがたい。
もっとも急ぐべきは、米の値段が5キロで1000円上がったら、これまで通りには消費できないという消費者層のための対策だろう。そこにきて地震対策に関連して各家庭での米や水等の備蓄が呼びかけられたために、いつもより多めの米が買われ、ますます米が買いづらくなっているのか。
食べるもので健康が買えるならばとも思うけど、主食に関しては生存のために欠かせないものなので。皆さん、農業を産業としてどれだけ魅力的なものにしようか、また、職業として選択しやすいものにしようかと日夜知恵を絞っていらっしゃるだろうけど、たとえばこの酷暑の中、屋外で立ち働くのは空調服着ていても大変でしょう。
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