ぴょん記

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JT、「わかば」「エコー」「ゴールデンバット」銘柄廃止へ - 産経ニュース

税制改正だけではなく、これらの銘柄を長年くゆらしてきた世代の人たちの多くが物故されたり喫煙をやめられたり、また、たばこ農家の作付けの転換がほぼ終わったりしたことも関係していると思う。

2019/07/25 09:05

  先日、祇園祭宵山で、通りの真ん中で輪になって屈み込んで、紫煙を吐き出しているせいぜい30歳前後までの白人男女を見掛けた。1階にコンビニエンスストアの入っている雑居ビルの階段に腰を下ろした浴衣の女の子たちも手には煙草の火。ボランティアの皆さんが、飲料水を配ったり、ごみを集めたり、喫煙ステーションを設置しても、アルコールの入るお祭、しかも、夜間ともなれば、煙草のみがにわかに事実上の復権を果たす。ほんの束の間だけど。

 最近は、電子たばこなどというのも出ているらしいが、わたしは、以前、喫煙者で、10年ほど前に煙草をのむのをやめた。別のエントリでは別の書き方をしているかもしれないけれど、健康によくないのも、人に煙たがられるのも、迷惑かけるのも、自分の衣服や髪に匂いがつくのも、それなりの煙草代がかかるのも、それぞれに厭だったけれど、いちばん耐えがたかったのが、絶えずたばこの残り本数を気にして手持ちが心細くなれば買いにいかざるを得ず、また、外出時には喫煙が可能な場所をサーチしなければならないという、いわば「たばこに飼われている感」だった。

 わたしの周りでは、さすがに「わかば」をのんでいる人はいなかったけれども、「エコー」「ゴールデンバット」をバッグに入れている同級生はいた。なぜその銘柄を?と、まだ非喫煙者だったわたしが問えば、彼女はさらっと、「安いから。」と答えたものだ。同じように缶ピースを持ち歩いて、校舎のはずれ、芝生の先の喫煙所で大切そうに火を点けていたこともあったから、彼女は、ほんとうに煙草が好きだったのだろう。そういう人はかえって珍しくて、多くは、自分も含めて、長時間、神経を酷使する労働の合間、はからずも専売公社だかJTさんだかがいっていたように「句読点」として、煙草を使用する向きであって、喫煙を許しさえすれば眠気を押さえて気分を切り替えて勤勉に働くうえに税収も上がって農家の収入にも繋がり、なるほどなるほど、これは、アルコール・煙草・火器及び爆発物取締局という括りに突っ込んで規制する国があるのも頷けるあやうさではあることよ。

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