いくらなんでも午前3時前では、たしかに起きはしたけれども早すぎるからまた寝よかということになる。横になっても眠れなければ、電子書籍で折口信夫の『萬葉集』を読んでもいいし、読んでいるうちにきっと眠ってしまって、6時半にアラームが鳴るまで目が開かないだろう。
週末ではなくてウイークデーだから完全に油断はできないけれど、90分1単位の睡眠が2単位も取れる幸せにわくわくする。行き着く先にはお伽の国ではなく、鼻だけ水面から出してどろりとしたぬるま湯に浮かんでいるような場所だけど、そこには怖さも悔しさも恥ずかしさもない。身体が寝床にいる間、脳はその固まりかけの寒天みたいなところで、いったいなにを考えているのだろう。
オノナツメさんの『BADEN』第3巻が出たので、少し懐かしくなって『ふたがしら』を再読した。