ぴょん記

上古文学、外国語、数学、調理、編みもの、縫いもの、競争法

年末年始がどうやら終わろうとしている

 正月を控えて、うちの雑煮と筑前煮(と、今年は紅白膾まで)は、毎年、夫が調製することになっているので、およそ1年に360日占有している台所を明け渡して、わたし以外の人間がどうにか使える状態にする作業が年末近くなると数時間を要して行われる。そして、正月を迎える準備が済んで、片付けもして、正月は、ありものを温め直したり餅を焼いたりして静かに過ぎていく。

 いつもより値の張る野菜や鶏肉などを揃えてふくれあがった冷蔵庫がだんだん寂しくなり、食品宅配も数回は休みになるので、このごろはよほど節倹を旨として台所に立っている。なにしろこの感染拡大期に、あまり家人を買いものに行かせたくないのだ。もとより自分がスーパーマーケットに出向くことは埒の外である。わたしが感染すると、家族と、その通勤先に迷惑が掛かる。そして、たぶん、わたしは、収容先の医療資源を盛大に食い尽くす。易感染性が高く、しかも基礎疾患を複数抱えている中年者というのは、残念ながら、そういうリスクを背負っている。

 水曜日の夕方には、おそらく新しい菜っ葉が届く。菜っ葉を食べれば、きっとこの寂しい気分も若干和らぐかもしれない。

 

  掲載誌で飛び飛びにしか読んでいなかったので、頭中将が現在の東京にやってきたところは読んでいなかった。作中の和歌が、なんというか、もう素敵で。