日々迷妄の度を増していく、わが判断力。
Wi-FiルータのSIMカードの挿し直しで不調が直ることもあるのを忘れるのも、自分がサブディスプレイに吹っ飛ばしたメモ帳があたかも勝手にどこかに逃げていったかのように感じるのも。たとえそのひとつひとつは小さくても、いくつも幾十も積もっていけば、やがてこころに暗い影を落としてしまう。
物の紛失・故障もアプリケーションの不具合も、間断なく続けばどうしてこんなことになるのかと不安になる。それは、もともと書類とか持ち物とか失せ物を探すのが大嫌いで、できれば1秒たりとも物探しに時間を投じたくないからだ。物の不在は、自分の部屋や家の中を探すという不毛な時間が発生することを予感させる。そして、アプリケーションの不具合は、PCの不調と少なからぬ出費を暗示する。
などと書いているわりに、片付けは好きではない。書類でもガジェットでも食器でも、使ったら即座にタッチアップしてもとあった場所に戻すだけのことだ。それぐらいしか、生活の守り方をしらない。