何年か前に、週末観ていたドラマをWOWOWオンラインで再び観た。松本まりかさんが、弘前市出身の放火殺人の被疑者を演じ、事件を担当する検察官が柿澤勇人さんだ。つまり、今年と去年の大河ドラマでいうと、女大鼠を実朝公が取り調べているという話になる。
主人公の幼なじみ、叔父、最初の夫、二番目の夫と、主人公と関わりのあった男性が彼女の人となりをエピソードを絡めて検察官に説明していく。そこではからずも明らかになるのは、それぞれの男性が、彼女とどのように時間を共有しようと試み、そして失敗したのかである。どうしてもひとつところに納まることのできない彼女を、彼らはそれぞれのことばで表現する。それがそのまま、各回のサブタイトルとなる。