ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

ちょうど梅雨明けといわれた日に

 病院の予約を入れていた日だったので、朝から外出。いつもひとりで出掛けてひとりで帰ってくるスタイルなのだが、なぜか高齢の家族が付いてきた。よって、電車以外の移動は、バスじゃなくてタクシー。いまや、市の中心部を逸れると、時間帯によっては捕捉しがたい生き物と化したかに見える、タクシー。

 病院に着いて、足弱の家族のために、病院玄関に置かれている車椅子を広げようとしたら、手押しのシルバーカーのほうがよいという。車椅子にせよシルバーカーにせよ、院内の上下を移動するためには、エレベーターを使用することになるので、建物の構造上、歩く距離は、エスカレーターを経由する場合よりも長くなる。採血と採尿のあと、飲食可の談話スペースで、菓子とお茶の間食を食べさせながら、本日は自分のへたり具合以上に家族のくたびれ度を観察しながら動かねばならないと覚悟を新たにした。

 病院での用事は昼過ぎには終わったのだが、その後、家族の要望を汲んで、あちこちに移動したため、帰宅はほぼ18時になった。頭の後ろが、断続的に叩かれているような心地がした。軽い熱中症かもしれぬ。卵を焼いたり冷やしておいた煮物を温め直したりして、とりあえずの夕食を用意した。自分は、その夕食の済んだ器を下げて、麦茶を少々のんだところで、頭痛止めにのんでおいたN錠が効いて、ゲームオーバーになった。

河田潤一さんの、十人兎色『天翔ける兎』。ガーゼです。