ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

ついにはiPhoneの電源がゼロになった

 定期通院の日。朝、起きる前から寒気を感じていて、うすら寒い心地のまま、地下鉄とバスを乗り継いで掛かりつけの大学病院へ。本日、待ち時間が長いことがあらかじめわかっていたので、A4サイズのPCを持ち込み、待ち時間に作業をしていた。とても静かで集中できる椅子とテーブルが院内にあるにはあるのだけど、そこは日当たり良好とはいえ吹きさらしのテラス席なので、窮屈で賑やかなのはしかたないものとして、カフェの隅で作業。途中で買ってきた的兵みかんふたつが鞄の中に入っていたけれど、それは結局、家に帰ってから家族に上げた。大人になってからの学生生活で、有機栽培の果物などを店先で扱う雑貨屋さんに授業の前に寄っては、みかんだのりんごだのひとつふたつ買っていたのを思い出した。冬ならば、古新聞を広げて、こぶりのりんごをカッターで4つに切って芯だけ取り除いたのをわたしが常食にするのを、年若い同級生たちは不思議がっていた。いまや中年に達したであろうかれらが、くだものの糖と香気を中年の身体が欲することを悟ったかどうかはわからないけれど、くだものというのはたいていはよいものである。

 どんどん時間は過ぎていき、そのうちにiPhoneの電池残量がゼロになって、院内呼び出しシステムや処方箋送信サービスを受けることが難しくなった。一日中、さむいさむいと心のどこかで訴えていた身体は、やっとのことで家に帰るともう固まってしまっていた。気温そのものはそれほど低くなくても、こういうことがたまに起こるようになってしまった。

ソーセージにのっているピクルスっぽいのを作りたい