金曜の深夜、冷蔵庫のチルド室から出した豚肩肉400gを塩と胡椒を薄くまぶしてふたたびチルド室に戻す。これを土曜の朝、130℃に余熱したオーブンで70分焼き、裏返して140℃に庫内温度を上げて50分焼いた。おともに置いた丸ごとホイル巻きのじゃがいも3個とさつまいも2本は、動かさずじまい。みんなよく火が通っていた。
トマトの値段が5個で600円を突破したので、今後は積極的に買うことは志向せず、少し安いのがあったときに手を出すようにする。少なくともトマトに関しては夏は終わったのである。きゅうりは、まだしばらく安定した価格のようなので、引き続きサラダや和え物に重用していけるようだ。ただし、きゅうりも、だんだんと葉物野菜にシフトしていくように考えないと、ある日突然1本88円などという価格に出会うことになる。
1本400円のミニ大根の半分を一気にしりしりに仕立ててしまい、もったいなかったかなと一旦は思ったけれども。しかし、肉の200円ならたとえば豚挽肉150gであっという間に使い切るのに、野菜についてはわれながらずいぶん吝嗇なのだな。ミニ大根とはいえ、けっこうな大きさで、その半分をしりしりにしたら両手で掬っても余る量なのだから、どんどんカットしてばくばく食べればいいのだ。先日の病院における栄養相談でも、「ベジファースト」で飯粒は1回50gに抑えているのは、けっこう評価されたじゃないか。
調味料添加済みの切りごま、つまり胡麻和えの素とか、塩昆布とか、液体のドレッシングでなくても切った野菜に混ぜてしばらく冷蔵庫でおくだけで副菜になってくれるものがある。もっといえば、「やさしお」と胡麻を振っておくだけでもいいし、味塩コショーという便利なものもある。花椒の味噌なども量を誤らなければ簡易なドレッシング代わりに添えることができるだろう。
わたしの知る中でもっとも傷みやすい(褒めことば)生協の扱いの餃子の皮が10枚前後残っていた。豚挽肉としめじを塩胡椒と片栗粉で練って、9個ばかりの餃子を包んだ。しかし、餃子の皮がまだ2枚残っている。明日まで黴びずに生き延びてくれることを願ってまた厳重に包んでチルド室に戻した。明日は、まとまった数の餃子を包んでおこう。
日曜は、雨が降るんじゃなかったかな……。
神田界隈の西安料理の店で食べた「茄子の花椒炒め」が懐かしくて、作ってみた。そういえば、きゅうりを縞に剥いて乱切りにしたのをさっと炒めたのもおいしかった。塩気やスパイスが利いている部分と、野菜そのものの味が残っている部分と、そのあたりの鬩ぎ合い、いや、むしろ調和が、強火の炒め物のおいしさのひとつではなかろうか。
なにより自分が飽きないタイプの調理をこれからも続けたいと思います。