日曜。日中から雨が降るのではないかといわれていたが、薄曇りで時折晴れ間も見えていた。宅の後期高齢者が、選挙にいくのが億劫だなどと数日前から投票を渋っていたので、選挙公報や最高裁判所裁判官のちらしなどを渡して、衆院選の小選挙区と比例区の概要、裁判官諸氏の人と意見のあらましを勝手に解説した。ようよう納得してくれたようなので、日曜の午後、また車椅子を押して自宅から目と鼻の先の集会所に設けられた投票所へ。
投票所では、投票券を渡す前から、係員さんが後期高齢者の車椅子を押しますからと引き受けてくれた。車椅子の人が個人として投票するための措置なのだろう。自分の分を合計3枚手早く投票して、車椅子の家族とそれを押してくれる係員の人を待つ。重かろうなあ。申し訳ない。選挙事務で出勤した週末のかわりの代休があるかどうかわからないけど、どうかゆっくり休んで疲れをとってほしい。
現在のわたしは、脚に故障があり、そして、肺もなかなかの虚弱さだけど、このくらいの近距離ならわりと問題なく車椅子を後ろから押して後期高齢者を搬送できる。しかし、新大阪駅や小倉駅(在来線から新幹線への乗り換えにエレベーターの代わりになぜか長いスロープが用意されている。)の構内となると、なかなかに苦しいものがある。車椅子に軽いモーターが付いて、しかも新幹線の車内などでは比較的コンパクトにできるタイプのものがあれば、車椅子ユーザーとその介助者の鉄路の旅は、もっと気軽になるのにと思う。