毎年、盛夏を迎えて思うのは、いったいあと何年、わたしはこの掃き出し窓を閉め切った、空調設備のない台所で、ガス火をつかった調理をしていられるのかということだ。ことわっておくが、これについては、誰になにか文句があるわけでもない。しかし、ここで煮炊きするのは、ただ、ただ、暑い。夕食の準備ならば、お湯を1リットル沸かして、野菜と肉を炒めて、あるいは煮て、漬物を切ったら、もうタイムアップだ。
この住戸の台所の掃き出し窓からは、海からとてもよい風が吹き込む。その風速は、ときに毎秒10メートルを軽く超える。風が吹くと、ガス火は安定しない。だから、調理時に掃き出し窓は閉める。反対側を開ければいいのにですと?冷蔵庫があるから、むりです。
3連休の間、ラーメンにはじまって、カレーライスや炒飯、焼きそばのような簡易なメニューが続いた。「ハハヤスメ」ですらない。
「夏野菜と生ハムのピザ」「夏野菜と粗挽きソーセージのピザ」を各1枚焼いた。強力粉230gが、ドライイースト3gで、ほれぼれするような発酵具合だった。
— pyonthebunny (@ae_pyonpyon21_j) 2018年7月15日
このピザだって、ふつうのケチャップを生地に塗って、熱でなかなかとろけないタイプの「切れてる」チェダーチーズを8枚ずつ散らしただけのものだ。ただし、ふだんならば打ち粉をした台の上で麺棒でのして天板に広げるところ、生地が十分に柔らかいので、もう手で伸ばしただけで平べったくなったのはありがたかった。
副菜で、おとうふや蔬菜のたぐいを摂ってはいるから、まさか栄養失調にはなるまいが、連休が終わったので、ぬしとわたくしの年齢に応じた、身体の中でおとなしく消化されるような献立もぼちぼち考えようと思う。
約30年前に、すでにこの美麗さが確立され、維持されてきたことに驚く。そして、その出版元が、わたしたちの大好きなあのボルシチスープのある洋菓子店さんのすぐそばの会社であるという、すてきな事実。