ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

偽ねえちゃん

 わたしにとっては孫といってもよい頃合いの親戚の小さな女の子がいる。その子の、こちらは真実に祖母である人がわたしに電話を掛けてくるときに、メアリに替わるね、と言って、それがこちらの耳に届いたときには、もうメアリが話している。もしもし、エイミ、元気なの、わたしは元気よ、と小鳥が囀るように喋る。わたしも、お附合で、エイミも元気よ、メアリもごきげんようと言う。実際には、この子のことは、「お嬢」とか「姫」とかそういう呼び方を親戚内ではしているけれど、それはこの子の上のいとこまたいとこずっと男の子が続いたので、それで通じるから。もちろん、血縁姻戚関係にない人に対しては遣わない。

 じゃあまたねおねえちゃん、といっていつも電話は切れる。

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蛸飯のせてたかしら