言葉狩りとまで大げさなものでなく、単なる語感の問題で、果物のネット販売に「おうちごはん」というタグがついているのを見掛けて、果物は厳密にはごはんの枠ではないし、平仮名6文字の連なりとは、和やかさや安心感を通り越してなんだか幼いことばだな、と。そもそも果物販売に際してサムネイルにわざわざ「おうちごはん」と銘打たなくても、たいていの人は取り寄せた果物をそのまま自宅で消費したりお遣いものにしたりする。そして、某メガストアのネットスーパー部門も、「おうちで△△△(ストアブランド名)」とメールのタイトルに毎度打ってくるのをみて、「おうち時間」からこちら、成人の世界でもすっかり市民権を得てしまった「おうち」が、いったいこの先どこまでのしのしその領分を広げてくるか、もういずれを向いても憂きことばかり。
その家での食事を用意する作業、きょうも朝昼晩の3回で、あいかわらず変わり栄えのしないメニューを、材料の質のよさと新鮮さでもって力業で押し切る方式で仕上げている。味噌汁のだしなど、絶妙に調製された大きさの粉で引いて、そのまま汁の実といっしょに食べてしまう。焼きそばの材料も届いたばかりの新鮮なもやしや生麺などを身体に負担のかからない方式で炒める。
切ったキャベツを炒める→とりだす→焼きそば生麺を炒める→とりだす→豚バラ肉を炒める→もやしも炒める→オイスターソース少し→キャベツと焼きそばも炒める→添付のパウダーを3袋のうち2袋かけて炒める→紅生姜を20g炒める→残りの紅生姜20gをのせる→たべる
— pyonthebunny (@ae_pyonpyon21_j) 2020年6月23日
焼きそば生麺は、以前はレンジアップしてから炒めていましたが、袋から出した状態でフライパンの上で30秒温め、ひっくり返してさらに30秒温めると、勝手にほぐれてくれて、しかも焼き目もだんだん付いてくれることを確認しました
— pyonthebunny (@ae_pyonpyon21_j) 2020年6月23日
楽に仕上げられるので、焼きそばはわりとよく作るけれど、わたしはせいぜい小皿に2杯ぐらいしか食べられない。同じくらいの量を作る過程ですでに目から食べてしまったような感じになる。紅生姜は、色の薄いのを一袋全部いれてしまった。汁は入れなかった。
ウー・ウェンさんのレシピをはじめてみたのは、クロワッサン誌だったろうか。簡素にして合理的な手順ながら、母親がそのときどきの子どもの体調を気遣いながら献立を考えている細やかさがあった。
養生食つくれるのって、ヒトとしていいよねえ
— pyonthebunny (@ae_pyonpyon21_j) 2020年6月23日
体力が極端に落ちているとき、お粥のベースはなにもいらない、完全に白粥でいいという人と、梅醬の半掬いものせてほしいという人、そして、昆布の出汁で炊いた粥がいいという人、それぞれだと思う。できるだけ当人の好みに沿った、しかも身体によいものを出せたらいいな。