ぴょん記

お暑うございます。

やっとのことでくすりを受領

 午後になって、調剤薬局さんにいってきた。土曜の電話で、少々お待たせしますよと伺っていたので、文庫本をもっていった。犀星の王朝小説と、宇治拾遺物語とどちらがいいかなと一瞬迷って、後者にした。宇治拾遺には、へんな話がたくさん載っていて、たとえばある屋敷の新参女房がお坊さんにパーソナルな暦を書いてください、と頼む。お坊さんは、快くそれを受けて、この日はよい日、この日はよくない日、などと書いていくけれど、暦の途中から、出してはいけない日、などと奇妙なことが出てくる。へんねえと女房はいぶかしみつつ、とりあえず、出さずにいたけれど、出してはいけない日が複数日続くようなことになると、これはたいへん苦しい。でも、せっかくの暦だからなんとか守ろうとがんばるのだけど、出さずにいるとあまりに苦しいので、とうとう、という感じでお話は閉じている。気の毒なことである。

 21世紀の、東京の街角の調剤薬局でそんな話を読みながら、1000年前には、現代医学もなにもなく、人間がちょっとした不注意がもとで簡単に死んでしまう環境にあったから、おかしいなと思いながらも暦をとりあえず信じてしまったんだろうと、そのなま女房が愛おしくもなる。

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