週の中頃に連続してあれこれ用事があったので、けっこうくたびれていた。昼も、「正調きつねうろん」だなどと嘯きつつ、甘く煮付けたお揚げ、刻んだ葱、鳴門のわかめという取り合わせだった。小鉢は、朝のうちに電気圧力鍋で4分加圧した人参煮にした。
病気のせいなのか、それとも加齢のためなのか、35歳のときには考えられなかった疲れかたをする。たとえば、誰が悪いわけでもないのに、『もう一歩も歩いてやらんぞ。』と強く心に誓うような脚の萎れを覚える。そういうときに限って、気兼ねなく腰を下ろせる公共のベンチや安心して入れるカフェのようなものはなにもなくて、やむなく歩みを進めるしかないのだ。こういうの、現時点でいえば、同世代よりもせめて10歳ぐらい上の人にしばしば見受けられる苦しみかもしれない。その点は、体質とかやはり病気とかが関係しているのかも。
木曜の血液検査で、CKという、『筋肉このくらいとろけてます』を示す数値が、発病以来丸10年にして、はじめて正常域に入った。現代医学のすごいところである。わたしは、この病気の専門家でもなんでもない、ただの患者に過ぎないので、疾患名も明かさないでいるけれども、ステロイド剤と、ほかに2種類の免疫抑制剤、ほかにもあれこれ薬を服用しながらでも、どうにか生きていられるのはありがたいことである。
新聞広告や、本体カバーのコピーがすごいなと思いつつ、うちの年寄りがほしいというので手配した腎臓病の食事に関する本。上月先生は、昨年の何月かのNHK『きょうの健康』の放送とテキストでも主要な役割を果たされていた。東北大学系の腎臓病研究の有名な先生なのだろう。