ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

ぐるりと循環バスで帰ってきた

 1月の下旬と2月に、低温や降雪に伴う体調不良等で定期通院に出かけなかったので、今月は、万難を排して病院に出かけなければならない。というわけで、予約を取り直して、病院に出かけてきた。

 以前、D大学医学部附属病院に通う際には、都バスIC一日乗車券を購入して、バスに乗って乗り換えて病院に着いて、帰りも、バスを2本か3本乗って、時間はかかるがなんとなく家に帰りついていた。それよりもずっと前、いろいろ具合が悪くて、自分の冬のコートも出せないし、満足な保温力のあるセーターも用意できないのに、外で働く仕事だけはあったころも、毎晩のように墨東エリアをバスに乗って帰宅していた。

 きのうは、午後遅めの診察で、前検査のために正午ごろ家を出た。地下鉄から上がって、タクシーで病院まで行こうかと思っていたが、空車に出会えない。気温が20℃ほどもあったのも手伝い、なんとなく元気が出てきたので、病院まで路線バスに乗っていった。病院では、検査が終わったあと、ヤマザキさんのランチパックやメロンパンなどをアイスコーヒーで食べながら、徒然草をもう一度最初から読み直していた。ミッシェル城館の人が書いた随想は、結局、この冬ほとんど進んでいない。薄曇りながら、これで雲雀でも鳴いたなら、完璧な春日だ。

 診察も会計も、午前中の混雑を知るだけにうそのようにするすると済んで、帰りはさすがに足が疲れたので、ターミナル駅まで数停留所で着く、循環バスを利用することにした。これは、ふつうの交通系ICカードが使えない。だからアイスコーヒーを買ったりして小銭を作っていたつもりだったが、なんということだ。必要な枚数の10円玉が1つ足りない。やむなく、5円玉と1円玉にして、投入口に入れるとき、運転手さんに「バラ銭ですみません。」と小さな声でことわった。

 少し湿った空気に暮れなずむ地味な配色の街並みを窓外に見遣りながら、うつくしいなと感じた。

63円のきれいな切手のシートを買った

 84円切手は、年賀状の取り換えなどでけっこう余裕があるので。