ぴょん記

きょうからしばらく雨降る日々

BestBuy記事が目につきすぎる

 冬のボーナスが入って1ヶ月で、予定していた/予期せぬ/予想だにしていなかった、やや値の張る買い物が出揃ったころ、という感じで、雑誌もウェブも「これを買ってよかった」の特集をしているのだろう。株価も先週来、1990年2月以来の高値が続いているという。豊かな家計と乏しい家計に、いよいよ二極化していく社会で、野菜とか果物、もっと学校や公的施設でこどもにたくさん食べさせなきゃと決める国があると思えば、予算不足で必要な熱量さえ確保できない、ぼくらの国。

 個人の抱える事情がそれぞれ異なるように、財布の厚さにも差があって当然だろう。人格に上も下もないとしても、稼ぎその他には上下の差はある。ただし、「下」が、生命や健康の維持に支障を来すまでに困窮しているならば、それを見殺しにするのではなく、必要な援助の手を差し出すのが、21世紀の福祉国家の決めごとで、その仕組みが機能するのを阻むものは万難を排して崩していかねばならない筈だ。ほんとうの目標ラインは、生命と健康の維持よりは数段階、上に設定されているべきなのだが、実際には、真の意味での最低の水準をまず満たしていくのがやっと、という現実もだんだんと明るみにされてきたようだ。

 

8年前、札幌で食べたタルト